エタノールより優秀⁉次亜塩素酸のウイルス効果が実証される!

5月になってから、新型コロナウイルスの感染者もかなり減ってはいますが、まだまだ海外では感染が広がっています。

また日本でも、自粛疲れから外出者が増え、公共機関の利用者も自粛前に戻ってきているというニュースもあり、まだ安心はできません。

買い物や仕事から家に帰って、手洗い・うがいはしっかりしていても服や髪、肌にウイルスが残っていないか心配になります。

ですが、マスクが売られるようになってきましたが、まだアルコールスプレーは全然見当たりませんね。

実は今、そんな消毒薬不足の不安を解決してくれるニュースがあるのです。

北海道大学とエナジック社が、たった30秒で新型コロナウイルスを不活性化させる方法を実証

実験画像

それは、以前から新型コロナウイルスに対して一定の効果があるだろうと言われていた次亜塩素酸が、実際にウイルスを減少させる効果があることが検証されたというニュースです。

次亜塩素酸水は、エタノールより知名度は低いですが原料は水と食塩と身近な物から作られていて、主に漂白剤や殺菌剤・消毒剤として利用されており、危険性がなく肌が荒れたり刺激をともなうアルコールよりも安全です。

今までも、ドアの取っ手・手すりなどを直接拭いて除菌をしたり、病院やクリニックなどでも加湿器を使った空間除菌に使われてきていました。

その次亜塩素酸が、新型コロナウイルスにも効果があることが分かったのです。

次亜塩素酸水で新型コロナ不活化「30秒以下で」 北海道大学とエナジック社が実証から

エナジックインターナショナルは13日までに、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターと協力し、消毒殺菌効果がある「次亜塩素酸水」に、新型コロナウイルスの感染性を失わせる不活化効果があることを実証した。

実証実験は4月27日~5月3日、同センターの高田礼人教授が実施した。同センター保有の新型コロナウイルスを蒸留水と次亜塩素酸水にそれぞれ混ぜて、30秒、1分、5分、10分の反応時間ごとに、感染性を持つウイルスの数(感染価)を測定した。pH2・7以下、有効塩素濃度40ppmの次亜塩素酸水を使った。

蒸留水の感染価は10分経過後も横ばいだった一方、次亜塩素酸水の感染価は1ミリリットル当たり1千万個以上のウイルスが、30秒で検出限界以下まで減少し、そのまま推移した。実験室を平均的な室温の23~24度に設定して2回試したが、どちらも同様の結果が得られた。

次亜塩素酸水は水と食塩を電気分解して生成される。実験を主導したエナジック教育福祉財団理事で北海道大の玉城英彦名誉教授(疫学、今帰仁村出身)は「次亜塩素酸水は新型コロナをほぼ瞬時に不活化している」と指摘。「安全で手に入りやすく、アルコールに比べ皮膚への刺激も少ない。新型コロナの感染予防で、手指用の消毒液として推奨できる」と話した。(出典:同記事)


PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

このニュースは、エタノールの刺激に弱い赤ちゃんやペットなどがいるご家庭にはとても嬉しい話ですね。

新型コロナウイルス対策だけでない!食中毒や消臭にも

また、この次亜塩素酸水はもともと、手すりやドアの取っ手などから手指に付着したウイルスによる食中毒などの防止や、悪臭の原因となる雑菌を除菌する効果があるため、コロナウイルス対策も含め一石二鳥となります。

除菌アルコール不足に悩む方だけでなく、部屋の生活臭やペットの臭いが気になっている人にとっても嬉しいニュースですね。